工場用超音波防汚装置
HASYTEC社について
- 2016年にドイツのキールに設立
- 船舶および陸上向けの超音波による防汚システムを展開
- 陸上での実績は様々な分野において約200件
工場用超音波防汚装置(IDP®)の特徴
- 超音波の働きにより、金属の接液表面への汚れの堆積を防止、生物腐食を抑制
- 無機、有機の分子レベルの汚れの付着防止に効果
- 低い周波数の微弱の超音波を発振、汚れを落とすのではなく、汚れがつかないようにする
- 薬剤等を用いず、環境に優しい
IDP®の動作原理
- トランスデューサーから発信される低い周波数の小さいエネルギーの超音波により、接液表面にマイクロバブルが発生、気泡は破裂せず音響流(Acoustic streaming)に乗って汚れとともに液中に押し出される
- トランスデューサーは、3分ごとに実際の超⾳波の振動値を計測、そのフィードバックをもとに出⼒補正、常に最適な周波数とパワーの組み合わせで制御
- 気泡の振動幅の小さい安定したキャビテーションの超音波を発信するため、対象機器、周辺機器、人体への影響は皆無
IDP®のメリット
- 機器の清掃頻度の削減
- 製造ラインのオペレーション効率の改善
- 防汚対象機器寿命の延伸
IDP®の適応条件
- 液体と金属が接触する環境であること
- トランスデューサーの接地面温度が115℃以下であること
- 対象箇所のクリーニング後に適用すること
IDP®の機器構成、仕様
- 主要部品はトランスデューサーとモジュラーコントロールユニット
- トランスデューサー1台で約10m³/30m²をカバー
- 周波数:20~60kHz
- 電力消費量(8個装着の場合):0.96kW/h
- 最大電流:180-264V
トランスデューサー
モジュラーコントロールユニット
IDP®の適用実績
ビール、清涼飲料、乳飲料、製紙、半導体、タイヤメーカー等の製造工程(熱交換器、冷却塔、ボトル洗浄機、殺菌装置、ヘッドボックス、のり付機 等)
IDP®の効果事例
冷却塔内部(Trickling Grid)
清掃後5ヶ月経過
(IDPなし)
清掃後5ヶ月経過
(IDP設置)
冷却塔内部(Collection Basin)
清掃後5ヶ月経過
(IDPなし)
清掃後5ヶ月経過
(IDP設置)
プレート式熱交換器(Plate Heat Exchanger)
清掃後5ヶ月経過
(IDPなし)
清掃後20ヶ月経過
(IDP設置)
麦汁予熱器(Wort Boiler)
4-6回の醸造ごとの清掃頻度から20-24回の醸造ごとに削減
麦汁クーラー(Wort Cooler)
清掃頻度が削減され生産能力が従来の2倍に向上
低温殺菌装置(Tunnel Pasteurizer)
毎週の清掃頻度から6ー8週ごとの頻度に削減
ボトル洗浄機(Bottle Washing Machine)
6ヶ月ごとの清掃頻度から12ヶ月ごとの頻度に削減
実績
産業分野(ビール、清涼飲料、乳飲料、製紙、半導体、タイヤ等)の大手メーカーの製造工程(熱交換器、冷却塔、ボトル洗浄機、殺菌装置、ヘッドボックス、のり付機等)にて約200件の実績(2023年12月現在)
当社サポート
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