取扱商品

zrc

常温亜鉛めっき剤Z.R.C.

ZRC

Z.R.C.は溶融亜鉛めっき(JIS H 8641 HDZ55)と同等の防錆効果が得られ、日本において技術・審査証明を25年間取得し続けている唯一の常温亜鉛めっき剤です。

常温亜鉛めっきZ.R.C.は、1952年にZ.R.C. World wideの親会社であるNOR FOLK CORPORATIONと米国海軍との共同研究により開発されて以来、米国はもとより世界各国で使用されて抜群の防錆効果をあげています。
溶融亜鉛めっき(HOTDIP-GALVANIZING)と同等の防錆効果が得られる常温亜鉛めっき(COLD-GAL VANIZING)剤です。
錆から鉄を守る方法として、その耐久性と経済性に加えて多くの利点を兼ね備えているために、広い分野で採用されています。

Z.R.C.の防錆の仕組み

1液性の液体混合物で、その乾燥皮膜に重量比で95%の高純度亜鉛を含みます。亜鉛の保護作用として、Z.R.C.の表面には、緻密な錆の薄膜が生成し、この薄膜が保護皮膜となり鉄の腐食を防ぎます。
犠牲防食作用として、イオン化傾向の大きい金属(亜鉛)が犠牲になり先に溶解し、イオン化傾向の小さい金属(鉄)の腐食を抑制します。

Z.R.C.工法

財団法人日本建築センターにおいて、建設技術審査証明(建築技術)を海外企業として初めて取得しました。
建築物の鉄骨部材に素地調整をした後、Z.R.C.を常温で塗布する工法。乾燥皮膜76μm以上塗布する事により溶融亜鉛めっきJIS H 8641 HDZ55(550g/m²)と同等の防食性能を有すると認められました。(原則としてZ.R.C.工法研究会会員による施工・管理となります。)

  • 2005年(平成17年)11月 BCJ-審査証明-89号取得(2020年7月更新済み)
Z.R.C.工法・工程
  • 素地調整前
    素地調整後
  • 素地調整後(ブラスト処理)
    素地調整検査
  • 第一層目塗装中
    Z.R.C.1回目塗布
  • Z.R.C.工法工程 第一層目WET膜厚確認
    塗り厚検査
  • Z.R.C.工法工程 第二層目塗装中
    Z.R.C.2回目塗布
  • Z.R.C.工法工程 第二層目WET膜厚確認
    塗り厚検査
  • Dry膜厚測定
    乾燥皮膜検査
  • 完了
    完了

認定取得

  • 1995年11月
    (2000年更新)
    財団法人日本建築センター
    建築施工技術審査証明第9506号
  • 1997年6月
    財団法人日本品質保証機構
    ISO9001 JQA-1764
  • 1998年
    平成9年版建築工事監理指針
  • 1999年11月
    住宅金融公庫 公庫住宅等政策融資
    技術基準第2条 住公発第581号(建)
  • 2000年10月
    旧建設省新技術適用住等評価委員会
    新技術活用パイロット事業技術評価
    NETIS登録番号 CG-000011
  • 2000年12月
    財団法人先端建設技術センター
    新建設技術情報登録
  • 2002年
    平成13年版建築工事監理指針
  • 2005年11月
    財団法人日本建設センター
    建設技術審査証明(建築技術)
    BCJ-審査証明-89号 取得
  • 亜鉛めっき槽を必要としないことにより、鉄骨製作工場での施工だけでなく、現場での接合箇所などにも容易に施工ができる。
  • 亜鉛めっき槽に浸漬(処理温度450~480℃)を行わず、常温で施工を行うことにより、設計・製作加工・施工をする上での制約を受けない。
ISO9001

Z.R.C.World wideは品質管理システムの国際規格であるISO9001の認証を下記の認証機関より取得しております。

  • 1996年(平成8年)4月
    File NO.A3901 U.L(アンダーライターズ研究所)
  • 1997年(平成9年)6月
    登録証番号 JQA-1764 (財)日本品質保証機構(JQA)
  • 2009年(平成21年)6月
    AIAO-BAR 登録証番号AGS-US063009-1A

審査証明

建築物等の施工技術及び保全技術・建設技術審査証明事業について

この審査証明事業は、建築の施工及び既存の建築物等の維持保全に関し、民間で開発された様々な新しい技術について審査・証明を行うことにより民間における研究開発の促進とそれらの新技術を、建設事業に適性かつ迅速に導入することを図り、建設技術の水準の向上に寄与する目的で実施するものです。

証明書
財団法人日本建築センター審査証明結果
  1. 素地調整を行った鉄骨部材にZRCを乾燥皮膜厚76µm以上塗布することにより(※)、塩水噴霧試験(1,000時間(クロスカットあり)、4,538時間(クロスカットなし))、耐湿試験(1,000時間(クロスカットあり))、湿潤混合気暴露試験(二酸化炭素・二酸化硫黄:2,136時間、硫化水素・空気:2,136時間)、複合サイクル防食試験(80サイクル)及び屋外暴露耐食性試験(宮古島5年間)において、溶融亜鉛めっきJIS H 8641 HDZ55(550g/m²) と同等の防食性能を有する塗膜を形成するものと判断される。
  2. 亜鉛めっき槽を必要としないことにより、鉄骨製作工場での施工だけでなく、現場での接合箇所などにも容易に施工ができるものと判断される。
  3. 亜鉛めっき槽に浸漬(処理温度450~480℃)を行わず、常温で施工を行うことにより、設計・製作・加工・施工をする上での制約を受けないものと判断される。

(※)乾燥皮膜厚の測定は、1箇所4点の平均皮膜厚が81µm以上で、1点の最低皮膜厚が76µm以上を合格としています。

JIS H8461は、溶融亜鉛めっきの品質を定めた規格で、めっき付着量(g/平方メートル)が規定されています。
  • 主な種類
    めっき付着量
    (g/m²)
    平均めっき膜厚
    (µm)
    適用例
  • HDZ35
    350以上
    49以上
    都市地帯のような標準的な環境の箇所、及び塗装の下地となる場合
  • HDZ45
    450以上
    63以上
    工業地帯のようなやや腐食環境で厚めっきが必要な箇所
  • HDZ55
    550以上
    76以上
    湾岸のような苛酷な腐食環境下で厚めっきが必要な箇所

皮膜のモデル図

溶融亜鉛めっきの特有性質である犠牲防食を実現するためには、少ない結合剤で多くの亜鉛粒子をしっかりと金属面に接着しなければなりません。
より多くの亜鉛粒子を含有し、溶融亜鉛めっき同等の犠牲防食を実現するようにすると、その分の結合剤が少なくなり、密着力に劣り剥離しやすくなります。結合剤を多くして密着力を確保すると、その分の亜鉛粒子が少なくなり犠牲防食の作用が劣ります。

性能

常温亜鉛めっきZ.R.C.は、特殊なエポキシ樹脂(非公開)を使用し、この相反する課題を唯一クリアーしている製品です。
汎用品〈1〉は、結合剤を多くしたあまり、犠牲防食の作用が劣ります。
汎用品〈2〉は、亜鉛粒子の含有を高めるあまり、密着力が劣ります。
汎用品〈1〉の低い防錆力、汎用品〈2〉の低い密着力はともに、長期耐久性に大きく影響します。

大小の粒子のバリエーションが組み合わされて、皮膜効果・犠牲防食効果が発揮されます。

拡大
1000×
日本建築仕上材工業会

ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆ 0311064